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くろいぬ日記

黒犬ニッキー、アリゾナ育ちの東京暮らし。

2001年11月の日記

■2001/11/25 (日) 挨拶

 また実家に来ている。ちび猫たちはもうすぐ生後8ケ月(早い!)。でもまだまだ運動会が楽しいらしい。
 室内飼いだから家の人以外を警戒するようになってしまった2匹、特にギギは怖がりで猫好きのお客さんを落胆させてしまう。しばらく会っていなかったし、もしかしたらギギに逃げられてしまうかも、と思いつつ、ニッキーを連れて猫たちに会いにいった。
 部屋に入るなり、ごろごろ二重唱! リズは大丈夫と思っていたけどギギも大歓迎してくれてひと安心だ。ケージを開けると我先にすりすりの挨拶に寄ってくる。
 ママ(?)に挨拶を済ませると、2匹はニッキー兄さんにも同じくすりすり。更に床に伏せたニッキーの顔を舐めて親しみを表現していた。ついこの間まではいきなり「遊ぼうぜっ!」と爪を立てていたのに、礼儀正しくなったもんだ。
 警戒心の強いちびたちが、でかいニッキーを完全に仲間と認めているのはすごい。ニッキーも当り前みたいに猫語の挨拶を受け入れている。
 いつまでも仲良し異種兄妹でいてくれたらいいな。犬猫両方飼ってよかった!

■2001/11/20 (火) 犬飼いのくだらない知恵

 ニッキーの鑑札は首輪に着けてあるが、狂犬病予防注射接種済票の方は、首輪でなくハーネスにつけるポーチの方に入っている。
 ちゃりちゃり金属音がうるさいのが嫌だから(視力の悪い私は、外出時の状況判断で音に頼る部分がとても多い)、というのもあるけれど、あのちっちゃい長方形の金属板を使っていつも飲み物の缶を開けているから。小判型の鑑札や厚みのある鍵やコインより、ずっと使いやすい。
 手が不自由で犬を飼っている人、お試しあれ! 爪を伸ばしている人にも便利かも。時にはねじを回したりも出来る。
 そして昨夜、というか今朝方発見した新たな便利グッズは、ニッキーがいつもかじっているボーンである。NYLABONE社製のGUMA BONE。ニッキーが使っているのはウルフサイズ。
 この骨形の固いゴムの、まるく膨らんだ両端の部分をきゅっきゅっと踏むと、とっても気持ちいい! 偶然踏んで気がつき、素晴らしい発見に我ながら感心してしまった。
 ただし、NYLABONEの方はGUMA BONEのような弾力がなく、犬が噛むとささくれてしまうので、この使い方にはちょっと不向きだった(半透明でちょっと柔らかい方がGUMA)。ええ、勿論両方試してみましたとも(笑)。
 ベッドに座ってふみふみしてから、お風呂に持ち込んで足の裏や肩のつぼを押し、酷使している腕をマッサージし、せっかくなのでリラックスするアロマオイルをお風呂に入れ、チープな極楽気分を味わった。
 中大型犬飼育者のみなさん(小型犬サイズのボーンだと小さすぎるから)、お試しあれ!
 ただ、アロマバスの匂いが残ってしまったのか、それ以来ニッキーは何故かボーンをかじらない。犬には迷惑な使用法だったかな? 今日はさら湯でお風呂にしようっと。

■2001/11/17 (土) ショッピングカート

 いつものスーパーで、車椅子用ショッピングカート、なるものを発見した。
 通路も広く、介助犬の同伴もOK、空いている時間なら係の人が買った物を袋に入れたり運んだりの手伝いもしてくれるこのスーパー、多分日本の中では相当バリアフリーだと思う。
 車椅子用ショッピングカートが2台置かれているのに私が気づいたのは今日だけれど、多分私の視力で見えなかっただけで、もうちょっと前からあったんだろうな。例の青地に白の車椅子マークのシールと共に、車椅子用ショッピングカートと明記してあった。
 早速試用! 2段になったカートを車椅子の前のフレーム部分と繋いで、車椅子で押していくような形である。ロボコンの腕みたいな自由に曲がるパイプの先に、大きなクリップがある。これでフレームを挟むらしい。
 ところが、このクリップがめちゃくちゃ固い。簡単に外れないようにという意図は分かるが、私の握力、というか指の力ではびくともしなかった。手に多少でも麻痺や不自由がある人がひとりでこれを取り付けるのは至難の業だと思う。
 クリップを諦めて、ロボコンアームを曲げてフレームに引っかけてみた。安定は悪いけれど、車椅子の操作次第で問題なく使えそうだ。この店なら通路も広いから、曲がる時にカートがつっかえることもないはず。
 で、いよいよ買い物しようとしたら、店にある籠とカートのサイズが合わず、籠が斜めになる。買い物できないほどではないけど。私の場合は籠ひとつなら膝の上に乗せられるし、籠ふたつ分の品物は家まで持って帰れないから買わない。やっぱり今まで通り籠を膝に乗せて買い物しよう。。。
 多分これを重宝する人は、休日にまとめて買い物をする人か家族分の買い物をする主婦で、車で来る人なんだろう。お店の人にカートを固定してもらって後は自分で自由に買い物、という方法で。――こんな想像をしていたら、このカート、何だかとってもアメリカ的な商品に思えた。
 アメリカなら店内用の電動カートがあるけど、日本には大きすぎる。アメリカ発想で日本サイズな車椅子用ショッピングカート、アメリカ製? 日本製? 確認してくればよかった。

■2001/11/16 (金) 【 i 】の音

 時々介助犬ニコラス号になるけれど、彼が自分の本名だと思っているのはやはり「ニッキー」らしい。ニッキー、ニコラス、ニッちゃん、ニコ、キーちゃん、にき坊、ニッチー、ニコ次、キー太、キム…どの名前で呼んでも、ニッキーは反応する。ちなみに最後の「キム」はキムタクのキムね。
 究極の省略形で「に!」と言えば、はい? と見上げるニッキー。アメリカで訓練を始めたばかりの頃はとにかく飼い主に集中できず、アイコンタクトがほとんど出来なかった。当時を思い出すと「に!」だけでこっちを見てくれるのは大変ありがたい。これが当たり前と思えなきゃいけないのか?
 今日は試しに「き?」と声をかけてみた。ニッキーは、両目の端に白目を見せつつ、目だけでこっちを見た。ニコ、だとこっちに来るのに「こ」だと殆ど反応しない。多分ニッキーが反応するのは「に」と「き」とそれに近い音だ。
 溺愛モードの時に「ぴー」「ちー」などとセキセイインコにありがちな名前で呼んでも反応するから、「ニッキー」に含まれるイの段、母音が【 i 】の音ならなんでもいいのかもしれない。
 そう言えば、猫のギギを呼ぶとよくニッキーがすっ飛んでくる。あれはニッキーのやきもちだと思っていたけれど…「ギギ」「ギーちゃん♪」が新たな自分のニックネームだと勘違いしているのかも。

■2001/11/15 (木) お食事中の方、読まないで!

 ↑って言っても、それほどすごい話ではない。「期待」した一部の方には申し訳ないけど(笑)。

 原因不明のげろげろである。
 土日に黒犬7頭合宿をやったあたりから、うぐっ! と飲んだ水を戻したりしていたけれど、うかつにも「水をやたらと飲む子だから」「他の犬とじゃれあったからかも」などと気に留めなかった。
 そして火曜日、食べた物をすべて戻し、日に3回吐いた。この段階でも私は、ニッキーの不調を疑う前に素行を疑ってしまった。「拾い食い?」「公園で草を食ったな」と。フードを半分に減らし、油抜きをした後よくふやかしてから食べさせることにする。
 のじじぃのところで他の子のフードを奪い取ったのかも。でも、訓練士の野地じぃがそんな狼藉を見過ごすはずはない。拾い食いも考えにくい話だ。一応拒食訓練もしてあるし、短めのリードを手首に結び付けているから、散歩中に急にニッキーが頭を下げたら必ず気づくはず。――ここで初めて不安になる飼い主。
 ご丁寧にこたつの中に4番目のげろが見つかった。血が混じっていたりしないだろうか、とさっきより念入りにチェック。チェックの一環として、つい匂いをかいで「もらいげろ」してしまった。こたつであったまったげろの匂い…(以下自主規制)。人間のげろの方が、夜食のカップラーメンなんか入っていて、遥かにキタナク、不健康な感じ。深夜ふたり分のげろを掃除する。
 翌日の水曜日、明け方にもう一回水と胃液を戻したニッキーは、ついに絶食を言い渡された。諦めのいいニッキーは目の前に開封したフードの袋があるのに手をつけず、余計に可哀想だった。
 外でトイレを済ませた後・人間の食事が終わった時・私が立ち上がった時・仕事をした時…待ってましたとばかりにハウスに飛び込んで、フード計量用のお椀をくわえて待っているニッキー。もうこうなると、私の方も食欲を失って一緒に絶食。これぞ一心同体…でもないか。
 今日の夕方から薬入りの少な〜いご飯が復活。今のところげろってないし、胃腸も復活しているらしい。よかった。
 今回の教訓。飼い主は自分の犬を信頼してやるべし!
 拾い食いのぬれぎぬを着せられて、お腹の薬も貰えなかったニッキー、さぞ気持ち悪かったろうね、ごめん!
 ニッキーは私の身体の一部――介助犬としてだけでなく、自分の身体の一部のように、ニッキーの病気のサインや疲れを感じ取ってやらないと。

■2001/11/11 (日) 海水浴

 ニッキーが生まれて初めて、海に入った。泳がなかったけど、海には入った。
 のじさんちのエルくん・ビートくん・生後2ヶ月のワトソン、ゆかっちさんちのちゃっぴー・うみ・生後4ヶ月のJ、そしてニッキー。黒ラブばかり7頭(勿論飼い主もね)で海に遊びに行ったのだ。
 子犬の頃から海に慣れているちゃっぴー・うみは、砂浜と海を堪能していた。意欲的な使役犬コンビのエル・ビートは、ざぶざぶ泳いでボールを追っていた。ちっちゃなJは大人達に混じって水に入り、いっちょまえにダンベルを回収していた。
 そしてニッキー。みんなが海で遊んでいるのに、ひとり波の届かない場所をうろうろ走り回るばかり。初めて見る波が怖かったのかも。
 のじじぃとまーくん@ちゃーぱぱが、大好きなテニスボールで誘ってくれ、ついに勇気を出して水に入ることはできたものの、ボールをゲットすると一目散に飼い主の側(波打ち際からはかなり離れていた…)に逃げ帰る。
 何度か波打ち際でボールを投げた結果、今日はやっとお腹まで海に浸かったへなちょこニッキー。彼の海水浴が「海で水浴び」から「水泳」に進化する日はいつ?

■2001/11/09 (金) しあわせもの?

 ある晩、夜中のトイレに起きたら、ちび猫たちのケージからごろごろが聞こえていた。猫がしあわせな時の喉鳴らしのごろごろ音。何がそんなに嬉しいんだろう?
 またある晩、寝ているニッキーが突然しっぽを振り出し、ばしばし床を叩く音が聞こえていた。よっぽどいい夢を見ていたらしい。何がそんなに嬉しいんだろう?
 うちの動物たちは決していい待遇を与えられていないと思う。広い庭で駆け回っている訳でも、毎日手作りのおいしい食事を貰っている訳でもない。仕事をさせられたり、ふすまで爪研ぎは禁止されたり、人間の都合に合わせられて文句も言わずに生活している、日本の平均的な犬猫だ。ほんとに、何がそんなに嬉しいんだか。
 などと思っていたら昨夜。
 何故か自分の笑い声で目が覚めてしまった。何の夢を見ていたのかまったく記憶にない。とにかく笑っていたのである。
 客観的に我が身を振り返ってみても、決していい生活はしていないと思う。何がそんなに…? ま、人間の場合は悲しみのあまり笑うっていうのもあるけど、そういう場合はあんな豪快な笑い声にはならないだろうな。
 そんな人間と犬と猫たち、ささやかにしあわせなのかもしれない。うん、そう思っておこう。

(C)Yuki+Nicholas, http://blackdog.whitesnow.jp/