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くろいぬ日記

黒犬ニッキー、アリゾナ育ちの東京暮らし。

2003年1月の日記

■2003/01/01 (水) 誕生日

 ニッキー7歳の誕生日。初老といわれる年齢になって子犬のようにばたばたしている愛犬の姿に、ほっとしつつちょっと情けない。
 今年はプレゼントに牛肉をあげることにした。誕生日の夕食に、いつものドッグフードの代わりに大きな厚い牛肉をあげようと思っていたけれど、小市民な飼い主は結局3日間に分けて食べさせた。やや少なめのドッグフードが前菜、その後メインのステーキという「コース」。
 1月1日、誕生日当日は、フライパンで表面を軽く焼いた肉をニッキー用の食器にいれてやる。ニッキーは、ウェイト、と言われなくても、私の許可がなければ食べようとしない律儀な犬なので、いつもどおり私の目をじっと見て「リリース」の言葉を待っていたが、その視線はいつになく真剣だった。牛肉の味は知らないはずなのに、匂いがおいしそうなのかな。
 そして、「リリース!」――予想通り、次の瞬間にニッキーは誕生日の特別なご馳走を丸呑みした。少しでもゆっくり味わって欲しくて前菜を食べさせたのに、何の効果もなかった。翌日と翌々日には、残りの肉を茹でて、私が肉の端っこをつまんで食べさせたが、ニッキーは私の指を噛まないように気をつけつつも、やっぱり丸呑み。
 一口かじって驚き、嬉しそうにがつがつ食べた後で満足げに舌なめずりする姿なんかを見たかったのに、丸呑みした後はさっさと寝てしまうニッキーだった。まあ、何でもおいしそうに食べてくれるのは健康な証拠。これから何度も何度も誕生日のご馳走が味わえるように、元気でいて欲しい。
 そうそう、もうひとつのプレゼントは、この日から寒い時には私の掛け布団の上に寝るのを許したこと。少しでもニッキーの身体が楽ならいいな。
 ニッキーと暮らして5年、介助犬として一緒に行動するようになって3年。昔は「ベッドに乗せない」「ドッグフード以外はやらない」などなどのルールを守っていたけれど、今は抱いて寝ようが肉をやろうが大丈夫。私達の関係はそんなにやわじゃないし、初老犬ニッキーは、甘えが認められる時とそうでない時を、ちゃんと区別している。
 微妙な線引きを理解してくれる。こちらの気持ちやちょっとした言葉の調子を察して行動してくれる。もうそういう歳になったんだね。これからがきっと、いちばん楽しい時代だよ。これからもいっぱい一緒にいようね。もっともっと楽しいことをしようね。お誕生日おめでとう、ニッキー。


(C)Yuki+Nicholas, http://blackdog.whitesnow.jp/